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40代が転職で結果を出すための最善の極意

公開日: : 最終更新日:2014/07/23 年代別の転職極意

40代はこれまでの経験・知識が豊富に揃っている年代です。転職してキャリアアップを目指すこともできますし、異業種への転職もまだまだ可能な年代です。

40代で転職はありか?なしか?

 業績回復している企業が、将来への投資として、市場の掘り起こしや新規事業への参入を行うようになったこと、行政の支援があることなどを追い風に、40代以降の中高年の求人数が増加しています。市場でのニーズが高まっている好機が到来しているいま、40代で転職を考え始めるひとも少なくありません。

 では、40代で転職はありか、なしかと聞かれたら、キャリアビジョンが明確なひとにはありだと答えます。というのも、企業が40代を中途採用するにあたっては、求める能力が30代の比ではないからです。40代の転職であれば、即戦力として短期的にも成果をあげることが求められますから、同業界・同職種への転職が多くなる傾向があります。

 その際、専門スキルがあるのは当然なことで、採用後に企業に利益貢献できるだけのキャリアに基づくノウハウや人的ネットワークを持っていることが前提となります。また、年齢が高く、新たな職場でスタートすることになりますから、企業風土に合うかどうか、既存の社員と協調性を持って仕事が進められるかどうかも、大事なポイントになります。

 企業サイドとしては、40代の中途採用者を入社させることで、外からの視点で社内の効率やコストの改善ができる提案をしたり、それを実践するために周囲を上手に巻き込める力を持っていることが望ましいと考えています。

 そうした求人票には書かれてない企業のニーズにいかに気づき、アピール方法を考えることができるかどうかも、転職をすべきか、現職に留まるべきかの分かれ目になります。

 現職に満足して働いているひとは、世の中では少数派です。多少の不満なら、仕事にも人間関係でも慣れている現職の方が、ストレスなく過ごしやすいかもしれません。あえて40代でも転職しようと思うなら、明確なキャリアビジョンを持ち、自分を成長させる場を求めたいという、強い気持ちがなければ成功しないと心得ましょう。

40代の転職のリスク

 40代で転職する場合、すべてがキャリアアップやレベルアップ、年収アップにつながるわけではないという、リスクを抱える覚悟も必要です。それは、企業が40代を採用する場合、ほとんどが管理職の役割を求めますが、管理業務に専念できるような求人は、ほとんどないと言っても過言ではないからです。

 業績をあげようと考えている企業にとって、40代の中途採用者は、プレイングマネジャーとして自ら目標を達成しながら、チームで成果を出せる組織づくりも行わなければなりません。理念や風土の違う企業で、経営的な視点を忘れることなく、部下や後輩の指導・育成、管理を行い、成果を上げ続けるという、求人票には書かれていない、企業のニーズに応えられるスキルがあるかどうかが、転職の明暗を分けるといっても過言ではありません。

 キャリアアップのためには、一時的な業務増は十分意味のあることですし、それが自分のレベルアップにもつながります。自分の将来を考えて、あえて苦しいことにチャレンジすることが、50代・60代での選択肢を広げることにもつながることでしょう。

 ですが、その苦労が年収アップと連動する求人は、さほど多くない現実があります。仕事にやりがいを感じられても、大手から中小、ベンチャー企業などに転職した場合は、年収がダウンするのか仕方がないことです。

 40代ともなると、家族を持っているひとがほとんどでしょうから、ライフプランとキャリアプランの兼ね合いを考える必要があります。つまり40代の転職では、やりがいと働き心地、年収などの諸条件の中で、優先順位をどうつけるのかも、大事なポイントです。

 そうしたリスクを負ってでも、自分が転職しようという強い気持ちがあるのか、家族が賛成してくれるのかを、今一度考えてみてください。一時的に年収がダウンしても、3~5年後には改善される見込みがある、あるいは自らそうした課題にチャレンジしようと思えれば、道は開かれると思います。

後悔しない転職をするには

 40代になって、後悔しない転職をするためには、自分のキャリアビジョンと培ってきたキャリアとスキル、ノウハウについて、採用してくれる企業が価値を感じてくれることが重要です。まず、キャリアの棚卸しと自己分析を徹底的に行い、自分のキャリアビジョンとプランを再考築することが必要でしょう。

 自分のキャリアの棚卸しをすると、自分の得意分野がより明確になります。自分が好きだったり、やりたいと思っている仕事に、必ずしも適性があるとは限りません。キャリアの棚卸しシートなどをインターネットでダウンロードし、紙に記入しながら自分を振り返ることは、自己分析をすることにもつながります。

 そのうえで、これから自分がどんな職位やステージで、どんな仕事に取り組んでいきたいのかを、冷静に考えてみてください。それが、キャリアビジョンとプランの再構築につながります。さらに、自分の方向性が見えた時点で、自身の転職市場価値を知る必要があります。

 自分の年代でのキャリアが、転職市場でどう評価されているかを知っておくと、足りない部分を補い方法を考えるきっかけになります。自分を冷静に、客観的にみられるかどうかが、転職の成否の分かれ目です。現職の上司や同僚、部下などから、それとなく自分の評判をヒアリングしてみることで、自分が気づかない側面を知ることができます。

 また、40代の転職で成功するためには、自分が持っている能力を発揮できる職場を見つけることが大事です。そのため、条件だけで応募する会社を決めるのではなく、企業研究をしっかり行い、自分の強みを活かし、志向性とマッチしているところかどうかを、自分が見極めるという視点も必要なのです。

 企業研究をしっかり行うと、応募書類の作成や面接応対にも役立ちますし、自分の現在のスキルだけでは足りないと感じたときには、ヒューマンスキルを含めた能力の向上や、仕事に活かせる資格の取得などを目指すことで、より価値づけすることができるので、実践してみてください。

40代から未経験の職業へ転職することは可能なのか

 40代からの未経験の職業への転職が可能なのかと聞かれれば、不可能ではないと答えます。ですが、条件が良い転職にはならないことを、覚悟する必要があります。というのも、企業が40代の中途採用者を募集するときには、原則的に即戦力として成果を出せる、さらに管理職としてマネジメントができることを求める傾向が強いからです。

 特定の業界や職種での専門スキルがあれば、応募可能な求人も数多くありますが、未経験の職業の場合、企業によっては書類選考すら通過できない可能性があります。未経験の職業への転職がキャリアアップにつながるのは、それまでのキャリアとノウハウが見つめられ、ヘッドハンターのお眼鏡に叶うひとだというのが現実です。

 転職市場の中でも活況なリフォーム業界や、慢性的な人手不足に悩む介護業界などなら、40代からの未経験者を受け入れているので、考えてみるのもよいかもしれません。とはいえ、資格を取得するなど、仕事を始められるスキルを最低限身につけておくことが前提になります。

 どうしても未経験の職業に転職したいと思うなら、転職エージェントなどを活用し、業界のプロの力を借りて、マッチする求人を探してもらうのが早道かもしれません。

 また、未経験の40代を受け入れてくれる企業数自体が少ないのですから、自分の人間性を磨くとともに、他業界・他業種だから気づく業務効率アップやコスト削減などの改善案を提案し、自ら率先して実践するなど、専門スキル以外での採用メリットをアピールすることも必要でしょう。

 まずは、自分が進みたいと考えている業界の市場動向を調べ、未経験者でも就職が可能かどうかを確認してください。おそらく、未経験者が狭き門の業界が多いはずなので、その場合、自分がどんなスキルを身につけ、アピールすべきかを知り、自分に価値づけするための努力をすることも大切です。自分がどうしても未経験の職業に就きたいなら、相応の努力を惜しまないようにしましょう。

40代は何が転職の際に武器となるのか

 転職市場において、40代が何を武器とすべきかというと、即戦力として活躍できる専門スキルとノウハウ、人的ネットワークです。自分のアピールポイントを知るためにも、まず転職市場での価値を調べることから始めてみてください。

 自分の培ってきたキャリアやノウハウが、他社ではどれくらい役立てられるのかを知ることで、応募書類の作成方法や面接応対の内容も変わります。転職市場での自分の価値と、応募する企業の理念や風土、事業展開がどうマッチするのかを冷静に分析することも、選考の際には大きな武器となります。

 また、前述しましたが、企業は40代の中途採用者に対し、採用という投資に見合う成果を短期的にあげることと、組織運営という役割を担うことを両立してほしいと考えているものです。そうした企業のニーズに対し、応えられる実績やノウハウ、ヒューマンスキルがあることをプレゼンできると、内定がより近づきます。

 40代ともなると、過去の自分を自慢げに語りたがるひとが増えるのですが、あえて謙虚に、聞かれることに的確に答えるという方法で、アピールしておきたいところです。そのためにも、職務経歴書や自己PR文の中で、過去の実績を数値化してまとめたり、具体的なエピソードを添えてアピールし、内容に説得力を持たせることが大切です。企業は、40代の中途採用者を教育しようとは考えていません。マネジメントやコミュニケーションなど、人間性に関わるスキルは自分で磨き、成長しようとする心構えも必要です。

 自分を採用することで、応募企業にどんなメリットがあるのか、自分のキャリアビジョンを達成するために、その会社でどんな仕事に就き、どんな働き方をしたいのかを、きちんと考えて、企業の採用担当者にプレゼンするようにしましょう。

 大事なのは過去の実績ではなく、そこで培った力を使って、今後どんなふうに発展させていくかです。前向きにチャレンジしたいという思いを、きちんと伝えるようにしましょう。

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