*

30代の転職を理想的に進める極意

公開日: : 最終更新日:2014/07/23 年代別の転職極意

 30代の転職は一番ライバルが多い年代です。その中で、如何に有利な条件を自分に足していけるかがポイントとなります。そのためにも自分には何ができるのか、企業が求めている人材は何か、など状況把握することも大切となってきます。

30代が転職する際にまず考えるべきこと

 30代で転職をしようと思う理由を聞かれたら、あなたは何と答えますか?30代で転職をする際にまず考えるべきことは、その目的が何で、何を目指すのかということです。

 転職の理由が「職場の人間関係が悪い」「給料が安い」「休日が少ない」「やりがいのある仕事を与えてもらえない」など、不満を解消することだけなら、活動を始める前にやるべきことがあります。それは、現状を打開するために、自分なりに努力をすることです。仕事がしやすい環境をつくることも、優秀なビジネスマンの能力の一つですので、現状の課題点を解決する方法を考え、自ら実践してみてください。

 自分なりに努力した結果、転職が自分のキャリアアップに最適な選択だと感じたら、真剣に活動を始めることをおすすめします。その際、求人を探す前に踏んでおくプロセスがあります。

 それは、キャリアの棚卸しと徹底した自己分析です。キャリアの棚卸しは、社会人になってからの自分を振り返る作業です。インターネットなどで「キャリアの棚卸しシート」などをダウンロードできるので、活用するとよいでしょう。

 キャリアの棚卸しでは、これまでに経験した職種や職務、実績、自己評価と満足度、そう考える理由、その自己評価が変動する可能性を記入します。実はこの作業は、自己分析に通じるものがあり、キャリアの棚卸しを通して、自分の強みや、どんな仕事にやりがいを感じるのか、働くことへの志向性を知ることができます。やりたい仕事と得意な仕事は必ずしも一致しませんし、キャリアアップを目指すなら、自分の得意分野で勝負するのが得策です。

 まず、自分を客観視することから始めましょう。そしてキャリアの棚卸しのときには、将来のキャリアビジョンも一緒に考えます。これまでの職種や職務に加えて、これからやってみたいことを記入するのです。そのときに記入することは、「昇進による役職」「職務権限の拡大」など、職位に関することでも構いません。

 そして、自分の目標や理想像を描く理由が何なのかを、合わせて記入します。将来のキャリアビジョンがあれば、転職活動もスムーズにいくはずです。

30代からキャリアアップはできるのか

 20代ならいざ知らず、30代でキャリアアップができるのかと、不安や疑問に思う方も少なくないでしょう。ですが、「30代からキャリアアップはできるのか」と聞かれたら、「できます」と断言できます。ただし、自分の将来のキャリアビジョンが明確で、自分の目標を実現できる転職先を選ぶことが前提です。だからこそ、30代の転職は「内定」がゴールではなく、自分を成長させることのできる「働き先」を探すことが肝心なのです。

 そこで大切なのは、業界研究と企業研究を徹底して行うことです。キャリアの棚卸しと自己分析をしっかり行い、自分が目指すキャリアビジョンが明確になっていれば、業界の絞り込みは簡単なはずです。職種によっては、さまざまな業界への転職が可能な場合もありますが、現状の市場動向だけでなく、業界自体の将来性をしっかり見極める必要があります。

 また、30代になると、企業側は即戦力の採用が前提になるので、業界に関する専門スキルが求められる求人がほとんどです。職種としてマッチしていても、未経験の業界に転職しようと考えるなら、専門スキル以外のアピールポイントが必要になります。そして、応募したい業界を絞り込んだうえで、求人を探し、興味をもてるものがあったら、募集している企業研究をきちんと行います。

 キャリアアップを前提とした転職の場合、再就職後にどれくらいの期間で、どれくらいの仕事を任せてもらえるようになるのか、個人ではなく、組織でより大きな仕事にチャレンジできるのかなども、重要なチェックポイントになります。

 求人票と応募企業のホームページだけでは、企業の客観的な情報を得ることはできないので、会社四季報や帝国データバンク、日経テレコム21などを活用し、多角的な視点で企業を研究するようにしましょう。

30代に求められる要素

 企業が30代の中途採用者に求める要素を理解していることも、キャリアアップ転職を果たすには欠かせないポイントです。一般的に企業が30代に求める要素としては、社会人として一人前に働けるビジネスマナーを身につけていること、即戦力として会社に利益貢献するために不可欠な専門スキルを持っていることがあげられます。そして、それまでの仕事のキャリアの中で、交渉力やプレゼン能力、マネジメント経験、人的ネットワークなど、再就職後に活かせるポータブルスキルが豊富かどうかも、企業の採用担当者はチェックしています。

 また30代は、前半と後半では求められる要素が少し異なります。

 30代前半であれば、これまで培ってきた、個人のスキルと経験だけを評価する傾向があります。自分のキャリアパスが明確で、将来、業務の中核を担えるよう育成できるかどうかも、採否のポイントになります。

 30代後半であれば、いずれ管理職として活躍できるのが採用の前提ですから、スキルと経験に加え、リーダーシップやマネジメントスキルが求められます。

 そうした、企業が年代的に求める基本的なニーズに対し、自分のこれまでのキャリアや経験があればどう応えられるのかを、簡潔に説明できるように準備しておくとよいでしょう。

 そしてもう一つ、忘れてはいけないのが、応募企業ごとに採用のニーズは異なるという点です。

 社内の平均年齢や職場の雰囲気、求人をしている理由によって、転職後に担ってほしい役割が大きく変わります。30代の転職であれば、業務に直結する専門スキルだけでなく、職場で担ってほしい役割も把握したうえで、応募書類や面接の準備をするのが基本です。

 きちんと企業研究をして、自分の強みや仕事に対する志向性とマッチする点を探し、積極的にアピールするようにしましょう。この際、自分を採用することでのメリットをうまく伝えられるように、プレゼン能力を磨いておくことをおすすめします。
 

30代にとってライバルとは

 30代が転職活動を行ううえでのライバルは、どんな転職を目指すかによります。

 これまでと異なる業界や未経験の職種にチャレンジする場合は、若くて柔軟性のある20代がライバルになるでしょうし、管理職候補として会社の中核を担う求人に応募する場合には、同年代だけでなく、40代がライバルになることもあります。

 ですが、最大のライバルはやはり、キャリアを積んで応募している、同じ30代でしょう。

 そうしたライバルに差をつけるためには、自分という商材を、企業の採用担当者に価値づけしてプレゼンするしか、方法がありません。

 では、自分に価値づけするためには、何をしたらいいと思いますか?

 それは、自分の転職市場での価値を知ること、そして、キャリアプランを設計することです。自分の転職市場で価値を調べることで、同年代のライバルとどう差別化すべきかのポイントが見えてきます。英語力やヒューマンスキルの向上や資格取得など、目に見える形で自己啓発をはかるのが、企業の採用担当者には、一番わかりやすい方法です。

 ですが、転職を決意してから始めるのでは遅いので、いつ何があっても大丈夫なように、20代のうちから社内のジョブ・ローテーションや資格取得支援制度といった教育訓練プログラムを活用し、自分のスキルを高める努力をしておくことをおすすめします。

 また、自分の市場価値が低い理由を分析することで、仕事への取り組み姿勢や社内外でのネットワークの作り方、リーダーシップやコミュニケーションスキル向上のための勉強など、自分がなすべきことが見えてくるはずです。

 自分では客観視できないと思うなら、転職エージェントなどに登録し、キャリアコンサルタントとのカウンセリングを通して、アドバイスをもらうという方法もあります。今の自分の足りないものを補う努力をしていることも、アピールポイントになりますので、次のステップに進むために、前向きに取り組むようにしてください。

30代が面接官(採用担当者)へ効果的にアピールする方法

 30代が応募できる求人は、転職サイトでも数多く紹介されています。そのため、同じ求人を目にしている同年代も多く、魅力的な内容であれば応募者が殺到するのは当然なことです。そこで、30代が企業の採用担当者に効果的にアピールすべき方法を、的確に実践し、内定につなげることをおすすめします。

 とはいえ、面接で採用担当者に会うためには、書類選考を通過しなければなりません。

 まず、求人の仕事内容と応募企業が持つ潜在的なニーズを考え、自分が入社後にどんな成果をあげられるのか、どう役立てるのかを想うのかを、より具体的に記載した応募書類を作成することに、全力を注いでください。

 その後、面接まで進むことができたら、ライバルより自分の方が魅力的である点を全力でアピールします。まず、身だしなみを整えたり、時間を守るなど、ビジネスマナーがきちんとできていることは当たり前です。面接会場に入ったときには、笑顔で、ハキハキと挨拶することで、第一印象がグッとよくなります。自己紹介も2~3分でコンパクトにまとめ、採用担当者の質問に簡潔に的確に答え、話しすぎないことで、仕事ができるひとという印象を残すことができるでしょう。

 そして、自己アピールの際には、精神論や思いだけでなく、自分のこれまで培ってきたキャリアやノウハウがどう役立つと思うのかを、目標と達成率、コスト削減額や前年比などは数値で紹介したり、組織的な仕事に関しては具体的なエピソードを添えるなど、採用担当者がイメージしやすいように話すことが大事です。

 また、採用担当者に質問されたときに、「え~」「あの~」などと言いよどむよりは、まず「はい」と受けてから、ゆっくり返答する方が、頭の回転がはやく見えます。そうした面接テクニックも駆使しながら、応募書類とマッチする返答を心がければ、採用担当者の心証をよくすることができます。自分のひととなりをわかってもらおうというくらいの気持ちで、面接に臨んでください。

関連記事

no image

50代が転職してさらに高みを目指す極意

50代は転職できないや時間が掛かり過ぎるなどマイナス面に捉える方は多いでしょう。しかし、在職中に作

記事を読む

no image

40代が転職で結果を出すための最善の極意

40代はこれまでの経験・知識が豊富に揃っている年代です。転職してキャリアアップを目指すこともできます

記事を読む

PAGE TOP ↑